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合理的な間取り -新潟の家を考える ハルモニーレーベンの家-
2021.08.03
新潟での家づくりに毎日悩んでいることが多いのですが、間取りに関して多くの相談をいただいております。家づくりの考え方は、他とは少し違っています。ハルモニーレーベンの家は、今現在の家族構成だけでは、間取り設計はしないという事です。
家を建ててしばらくの間は、おそらくその間取りで正解だったと思えることでしょう。しかし将来お子さんが自室で1人で寝るようになり、そしていつの日か家から巣立って行った時、その空き部屋を見ても、果たして同じことを思えるでしょうか。
人数に応じた子供部屋や、来客に備えた余分な和室。そういったこれまでの住宅で当たり前とされてきた観念にとらわれずに家を建てることができたなら、たとえば年数に数えるほどしかない来客用の部屋を1階に作った子供部屋と兼ねることで、余った面積でリビングをもっと広く作ることができたかもしれませんし、建築や維持にかかるコストを減らせるかもしれません。
もちろん、何もプラン無しにただ部屋の数や面積を減らしただけでは、建ててすぐの生活にすら不満を感じてしまいますから、そこには将来のライフスタイルを見通した設計技術とそれを具現化する技術が必要になってきます。「今」だけではなくずっと遠い先まで幸せを感じられるための合理的な設計により、家はよりシンプルな形に近づいていくのです。
シンプルは豊かに繋がると確信しています。