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住宅会社と一緒に土地選びをする理由 -新潟の家を考えるハルモニーレーベンの家-

2021.02.02

家を建てる時、地域によって建築に対する制限が異なります。

例えば、新潟市は大きく分けると、“市街化区域市街化調整区域という2つの地域から出来ているのですが、市街化調整区域は、市街化区域に比べて家が建てにくい地域となっています。
具体的には、市街化区域は、田んぼや畑といった農地が簡単に宅地に変わるのに対し、市街化調整区域では、基本的に田んぼや畑は宅地に変えられないようになっており、また、変えることが出来るとしても、厳しい条件をクリアしなければいけない上、ものすごく時間がかかったりします。
そして、市街化区域においても、さらに細かく地域が分かれており、その地域ごとに建てられる家が異なります。
例えば、駅の周辺や繁華街付近などは、敷地いっぱいに家を建てやすく、かつ高さの制限なども厳しくないため、大型建築物を建てやすいのに対し、中心部から離れた住宅街では、建てる家の大きさや高さなどの制限が厳しく設定されています。

南道路よりも北道路の方がいい?
住宅地には、低層地域と中高層地域と住居地域の3つがあるのですが、(それぞれさらに1種と2種に分かれるので正確には6つです)
最も制限が厳しい低層地域で土地を選ぶ場合、土地に対する考え方というか視点を変えるようにすべきです。
というのも、この地域では、敷地の北側への日影に対する規制がかなり厳しく、例えば、南道路の土地を購入した場合、
家の北側に出来る日影がより少なくなるように家を建てなければいけなくなるため、結果、家の裏に無駄な余白が出来てしまうからです。余白をつくっても一切利用用途がない場所に、です。
それゆえ、この地域では、南道路の土地を選ぶよりも、北道路の土地を選ぶことをオススメします。そもそも日影に対する制限が厳しくなる北側を駐車場として利用することになる北道路の土地を買っておけば、無駄な余白をつくることなく、家を建てることが出来るからです。また、北道路の場合、南に寄せて家を建てるようになるため、日当たりが悪くなってしまいがちなのですが、この地域では、南に建てる家も、同じように家の裏(北側)に余白をつくらざるを得ないため、北道路の土地であったとしても、他の地域に比べて、日当たりが悪くなりにくい、というメリットがあります。
そんなこんなで、この地域では、南道路よりもむしろ北道路をオススメしているというわけです。
北道路の土地は、道路と反対の方向にパブリックスペースやプライベートスペースを配置しやすいため、プライバシーが守りやすい家がつくりやすくなるし、かつ、土地代が100万円〜200万円もカット出来ますしね。
こういったことは、決して不動産屋さんでは分からないことだし、ましてや、あなた自身だともっと分からないと思います。
ですから、土地選びは、こういう視点を持って土地を見てくれて、またアドバイスしてくれる住宅会社と一緒に行うようにしていただければと思います。